【BOSS blog】エンデューロのA to Z

「A to Zとは、アルファベットの最初の文字から最後の文字までを意味する語。 転じて複数のものを全て網羅しているさまを表す」


このレースでは、初めてエンデューロの世界を見るキッズライダーから、すでに日本のトップライダーとして活躍するライダーまでをカテゴリーに持つ。

エンデューロとは何なのだろうと思いながら、何もわからないままにエントリーするライダーもいるだろう。

エンデューロライダーとして、輝かしい経歴と自信を持ちエントリーするライダーもいるだろう。

どんなライダーもこのレースには参加可能だ。参加出来ないライダーはいない。

ただ、単純にすべてを受け入れるわけではない。受け入れたいのは、このレースを前向きにとらえることのできるライダーに限る。

例えエンデューロが初めてでもいい。ワクワクして楽しもうと思っていれば。

例え最近自分のスキルに伸び悩んでいてもいい。ここで何かを掴んでみたいと思っていれば。

例えこの前のレースで負けて落ち込んでいてもいい。それでもエンデューロが好きだと思う気持ちがあれば。


「KIDS」は、バイクに乗る楽しさを知ったばかりの子どもたちに、さらにオフロードを楽しむためのひとつの提案としてある。自分が何十年もずっとバイクに乗ることが楽しいと思っていられるのは、エンデューロに出会ったから。同じ気持ちを持ってもらえたらうれしい。

「BEGINNER」は、エンデューロというものに興味を持ったライダーたちが、気負うことなく入ることのできる場所として、ライダーを迎え入れる。最初は誰だってビギナーで、誰だって思うように走れない。そんなことは気にしなくていい。「楽しむ」ということが大切だ。「楽しむ」ことは、いちばんの成長の糧となる。

「YOUTH」は、これからのエンデューロをけん引するライダーに立候補する若手のためにある。伸びしろしかないような、誰にも止められないような勢いのあるライダーに会えることを楽しみにしている。

「MIDDLE」は、すでにある程度スキルのあるライダーが、さらにステップアップするためのクラス。せっかくここまで来たのだから、もっと欲張って欲しい。きっとその先にはもっといいものがある。もっと魅力的な世界が広がっている。約束してもいい。

「AAA」は、その名の通り、最高位として君臨する。ここに挑むライダーには、とにかく自分に挑め、とだけ言っておく。求めたいのは、どこまで限界を引き上げられるか、どこまで諦めないでいられるか。そして、それぞれの「エンデューロ」を見せて欲しい。


「ライセンス不要」「抽象的なレベル表現」「自己申告でクラスを選択」

緩いように見えて、実はそうでない、と自分は思う。自分のレベルを証明できるものはなく、どんなレベルを求められているかも不透明。そんな中、自分でクラスを選ばなければならない。それが正解なのか、わからないままレースに挑む。実はそんなところにも、「エンデューロのあり方」を模索していたりする。


エンデューロのA to Zは、単純に「初めてのキッズから、トップライダーまで」というだけでなく、「エンデューロに興味を持つところから、それぞれ何かを得るところまで」という意味もあるのだ。A to Zは、ライダーに向けたものだけでなく、中嶋自身に向けてのものでもある。


TECHNICAL ENDURO A to Z

キッズのファーストエンデューロから、プロライダーまでを網羅する新しいエンデューロレース コースディレクターは、ISDEのチームマネージャー、全日本エンデューロ監修経験ありのOPENAREA PRODUCTSの中嶋宏明