【BOSS blog】中嶋の思うところのエンデューロ

なぜ今、「TECHNICAL ENDURO」なのか。なぜ今、新しいことに挑戦するのか。


ライダーとして、メカニックとして、コースディレクターとして、長年エンデューロに携わり、思うこと。

「もっとエンデューロを広い視野で捉えて欲しい」

「もっとエンデューロに挑戦して欲しい」


現役のライダーでなくなった今でも、ISDEやEnduroGPの動画や写真を見ると胸騒ぎがする。自分もかつて海外の舞台で味わった緊張、高揚、落胆、感動、すべての感情が蘇る。

仲間とともにいろんな経験と感情を共有し、エンデューロにひたすら向き合った。未知の地で走り続けた日々は、何十年経った今でも色褪せていない。

昨今日本では、全日本エンデューロ選手権やJNCCなど、多くのエンデューロレースが行われ、その認知度は確実に上がっている。「オンタイム方式」や「クロスカントリー方式」に加え、ハードな環境に特化したレースや、24時間走り続ける過酷な耐久レース、マシンを限定してのレースなど、そのフォーマットも様々だ。

海外に比べたら、練習のための広大な土地やコース、スケールの大きいレースはないが、そんな現状でも、見渡す限り、日本のトップライダーはすばらしいスキルを持ち、エンデューロを楽しむライダーはそれぞれの「上」を目指して励んでいる。

レース会場では、直向きな姿と情熱に触れ、毎回刺激をもらっている。

しかし、「本場の」エンデューロを目の前にした時、レースの規模、ライダーの技量、エンデューロを取り巻く環境など、やはりそのレベルは圧倒的に高く、年々著しく上がっているように感じる。

かつて自身がISDEへ挑戦したときのように、ライダーにそのチャンスが訪れたとき、自信を持って掴んで欲しい。挑戦したいと思って欲しい。

そのためにも、日本のエンデューロも「レベルアップ」が必要だと思うのだ。

若い奴らには暑くるしいかもしれないが、自分がこれまで得た経験や感情は、押し付けたいほど素晴らしいものなのだ。


ライダーとして、メカニックとして、ディレクターとして、これまでいろいろと経験してきた自分だから、これからのために何か出来ることがあるはずだ。残せるものがあるはずだ。

今までと同じことはこれまで通り続けたい。続ける意味と価値がある。一方で、さらに何かを得る為に、エンデューロへの新しいアプローチを試みたい。

歳も違う、経験も違う、環境も違う、思想も感情もそれぞれ。

ライダーそれぞれが自分でいろんなことを感じて、吸収して、実行して、そこから何かを見つけて欲しい。

そこで得たものは、それぞれで構わない。レベルアップとは、ライディングテクニックだけに求めたいのではない。エンデューロライダーとしての経験や知識は然り、目標や目的にも求めたい。そして、ライダーを迎え入れるレースそのもの、その環境、すべてにおいても底上げをしたいのだ。

そしてそこから今まで見なかったもの、見えていなかったもの、見ようとしなかったものへ目を向けて欲しい。

ここは、それぞれのエンデューロへの「通過点」となりたい。


もうそろそろ年齢的にも落ち着いていいんじゃないかと思うこともある。元気そうに見えてもう還暦はとっくに過ぎた。あちこち痛い。

でも、他に誰が出来るのか、誰もやらないなら、俺がやるしかないと思ってしまう。

まだまだエンデューロに挑戦していきたい。もっといろんなエンデューロを感じてみたい。そして、自身もエンデューロの「同志」とともにレベルアップをしていきたいと思うのだ。

TECHNICAL ENDURO A to Z

キッズのファーストエンデューロから、プロライダーまでを網羅する新しいエンデューロレース コースディレクターは、ISDEのチームマネージャー、全日本エンデューロ監修経験ありのOPENAREA PRODUCTSの中嶋宏明